ローヤルゼリーの成分と効果

女王蜂の食事なのに、なぜ人間も恩恵を受けることができるのでしょうか。

ローヤルゼリーの歴史

健康食品として多くの人に愛されているローヤルゼリー。
その起源はいつ頃なのでしょうか。
人々はどのようにローヤルゼリーを活用してきたのでしょうか?
今回は、ローヤルゼリーの歴史を紐解きながら、皆さんにご紹介させて頂きます。

アリストテレスの時代から活用

エジプトにあるピラミッドに、ミツバチとの関わりと思われる文字が刻まれており、すでに紀元前エジプト文明から、ローヤルゼリーを食べていたのではないかと考えられています。
ピラミッドの壁画に描かれているとは驚きですよね。

ローヤルゼリーであると思われる記述が、初めて文献として認められているのは古代ローマ時代、今から2000年ほど前です。
古代ローマ時代、アリストテレスという哲学者が残した「動物詩」という書物の中に「濃厚な蜂蜜に似た淡黄色の柔らかいもの」と記載されており、それはローヤルゼリーに違いないと考えられています。

蜂蜜とは、色も味も異なるクリーム状の液体の中で、女王蜂が成長しているさまを目撃したアリストテレスが、「その液体こそが女王蜂を生み出す魔法の液体と確信した」と伝えられています。

ローヤルゼリーの近代史

近代史において、ローヤルゼリーが明確に出てくるのは18世紀頃。
19世紀には、すでにローヤルゼリーが製品として売り出されています。
その当時、ローヤルゼリーは「奇跡の霊薬」「魔法の薬」と呼ばれ、一般市民の間でもブームとなります。
20世紀になってもその人気は衰える事は無く、人気商品として店頭に並び、多くの人の健康を守って来ました。
そんな中、1952年にフランス各地の病院で、ローヤルゼリーを薬品として実験的に利用する試みが進められます。
その結果、1954年には保険証の認可を得る事となり、ますますローヤルゼリーの評判が上がって行きます。

ローマ法王の命を救ったローヤルゼリー

保険証の認可を得て、さらなる盛り上がりを見せていたローヤルゼリー。
その盛り上がりと同時期に、80歳を超える高齢のローマ法王「ビオ12世」が病に倒れてしまいます。
治療が進まず、ビオ12世は危篤状態になるほど衰弱してしまう有様。
そこに治療に来ていたフランスの医師が、話題のローヤルゼリー薬品を使ってみてはどうかと提案し、処方を開始します。
その結果、ビオ12世の顔色がみるみる回復し、奇跡的に健康を取り戻したそうです。
この話は、実話として1955年の国際学会で発表されました。
ローヤルゼリーの驚異的なパワーを再確認する出来事です。

古代エジプトのピラミッドの壁画やローマ法王の病気回復など、ローヤルゼリーの歴史は、とても興味深い物です。
ローヤルゼリーの効能・効果についての研究は、現在でも脈々と受け継がれており、それらは、ローヤルゼリーの歴史として、ずっと未来に引き継がれていくに違いありません。