ローヤルゼリーの成分と効果

女王蜂の食事なのに、なぜ人間も恩恵を受けることができるのでしょうか。

ローヤルゼリーと蜂蜜の違い

ローヤルゼリーと蜂蜜って違うのか? それぞれに何がどのように違っているのか? 蜂蜜もローヤルゼリーも、同じハチから生み出されるモノですが、それぞれ全く違うものなのです。
今回は、混同して考えられがちな蜂蜜とローヤルゼリーについて、皆さんにご紹介させて頂きます。

そもそもローヤルゼリーとは?

ローヤルゼリーとは、羽化して1周間程度の若い働き蜂だけが作ることができる、女王蜂用の食事です。
働き蜂が花粉を食べ、食べた花粉をお腹の中で吸収合成します。
その物質を咽頭線から分泌し、ローヤルゼリーとして蓄積します。
女王蜂用と書きましたが、実は、生まれたばかりのハチの赤ちゃんは、皆ローヤルゼリーを食べます。
しかし、一匹だけを残して、ローヤルゼリーを食べなくなってしまうのです。
その残った一匹が、後に女王蜂として巣に君臨します。
「ローヤルゼリーは女王蜂専用の食べ物」と様々な場所で表現されていますが、実際は全員が一度は食べられるように生成されています。

ローヤルゼリーの味は、お世辞にも美味しいとはいえません。
ローヤルゼリーは、蜂蜜に比べて糖分が少なく(約10%)、酸味が強い傾向にあります。

栄養価が高く、毎日愛飲したいローヤルゼリーではありますが、その味を何とかするためにヨーグルトなどの乳製品や、フルーツと一緒に食べる等の知恵を絞らなければなりません。
味そのものを感じさせないように、カプセルに入った製品も販売されています。

蜂蜜はどんなもの?

蜂蜜は、ミツバチがせっせせっせと花を渡り飛び、花から集めてきた花蜜を食べた後、胃袋で消化した物を吐き出し、熟成備蓄された物です。
こうして熟成備蓄された蜂蜜は、花粉と共に働き蜂自身の餌として活用されます。

蜂蜜は糖質を80%程度含んでおり、天然の甘味料といっても差し支え無いほど甘く美味しいのが特徴です。
糖質を多く含んでおりますので、いざという時のエネルギー源としても活用されています。
蜂蜜を砂糖の代わりとして、ヨーグルトやアイスクリームに混ぜたり、大学芋の蜜として利用したり、甘味料として多くの人に親しまれています。

同じ鉢の巣から出てくる代物ではありますが、その本質は全く違うものだということを、ご理解いただけたかと思います。
ちなみにですが、同じミツバチが作ったものではあるのですが、ローヤルゼリーと蜂蜜を混ぜることは推奨されていません。
その理由は、甘いものと一緒にローヤルゼリーを混ぜると、ビタミンB1が消耗されてしまうからです。
蜂蜜とローヤルゼリーを同じ土俵で考えるのではなく、お互いを補い合う健康食品として正しく認識しましょう。
参考URL
http://www.eldercaremediators.com/honey.html
http://www.ddwatches.com/hatim.html